自己検診について
20歳を過ぎたら乳房のチェックをお勧めします。普段からチェックし正常時の状態を知ることで、小さな異常やしこりに気づくようになります。
<自己検診の時期>
閉経前:生理が終わって3〜4日目が乳房が柔らかくなり最も発見しやすくなります。
閉経後:月に一度自分で日にちを決めましょう。(月初めや月終わりなど)
<自己検診の方法>
@ 視診(観察する)
鏡の前で両手を上げたり、手を腰に当てたりして以下の点をチェックします。
腕を上げると、ひきつれやくぼみが強調されて、わかりやすくなることがあります |
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乳がんの危険性が高くなる要因
● 大きさ・輪郭・形の変化や異常
● 皮膚のひきつれ、えくぼ、発赤、潰瘍、盛り上がり
● 乳頭の陥没、ひきつれ、びらん
● ● 乳頭からの分泌物 |
入浴時に石鹸をつけて触るとしこりが見つけやすくなります。右の乳房は左手で、左の乳房は右手で触れます。ポイントは指でつまむのでもグイグイ押すのでもなく、指の腹で軽く力を入れてすべらせるように乳房全体をわきの下からくまなく触れます。
胸の大きい人などは立ったままだとわかりにくいので、横になって背中にバスタオルなどを入れると胸が薄くなって触りやすくなります。
触れ方は乳頭を中心に円を描くようにしてもよいし、肋骨に沿って横に指をずらしながら触れてもよいでしょう。
わきの下にもしこりがないかをチェックし、最後に乳頭をつまんで分泌物がでないかもチェックします。
★乳がんが気になったら検査・診断はどこで受けたらよいでしょう?
乳房のしこりなど、少しでも気になる症状があるときは、自己診断せずに必ず病院を受診してください。ただし見つかるしこりの多くは乳腺症などの良性のものです。しこりがあっても全て乳がんというわけではないので、あまり怖がらずに、しかし念のためにという気持ちで検査を受けましょう。
乳腺を専門に診ているのは乳腺外科(乳腺科)ですが、基本的に「外科」の中に設けられていることが多いです。
受診の前に乳腺の専門医がいるかどうか確認してください。
<定期健診について>
乳がん検診は以下の3種の方法で受ける事ができます。
● 自治体(市区町村)の検診
● 職場での健康診断やドック検診
● 医療施設での自主検診 |
自治体の場合は、財政事情などによりそれぞれの自治体で検診内容が違うことがあります。
また自主的に受ける場合は、全額負担になることもありますので、自分がどこで受けるかを検討しましょう。
<定期検診の流れ>
最初に問診と視触診を行いますが、それだけでは乳がんかどうかの診断はつきません。
そこで、マンモグラフィや超音波(エコー)による画像検査を行います。
画像検査でがんと診断されたり、がんが疑われる場合は細胞診を行います。
細胞診で問題がないと判断されても、視触診や画像検査でがんの可能性が否定できないときは、組織診を行って確定診断を行うことがあります。
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