乳がんはもはや他人事ではありません!
近年日本でも乳がんにかかる女性は年々増加しています。
現在のところ女性がかかるがんの中で乳がんはトップとなりました。生涯を通して日本人女性の22人に1人が乳がんにかかるといわれています。(アメリカでは8人に1人です)
最新データでは年間約4万人が罹患し、残念ながら年間約1万人が死亡しています。
<乳がんになりやすい年齢>
乳がんはまだ私には関係ない!」と思っていませんか?乳がんにかかる人は30代から40代にかけて急増し、40代後半がピークです。さらに悪いことに働き盛り(30〜64歳)の女性の死因のトップでもあります。また最近20代の若年患者の増加も問題になってきています。
「閉経後だから大丈夫!」と思っていませんか?70代、80代で見つかるケースも沢山あります。また稀にですが男性乳がんも見つかります。(乳がん全体の約1%)
結論として「絶対に乳がんにならない!」と言える人は一人もいないと言って過言ではありません。
<乳がんになりやすい要因とその背景>
乳がんは女性ホルモン(エストロゲン)の影響を多大に受けます。従ってエストロゲンにさらされている期間が長くなれば乳がんの危険性は高まります。現代女性のライフスタイルや高カロリー、高蛋白、高脂肪の食事なども、エストロゲンに長く多くさらされる環境となってきています。
以下に乳がんの危険性が高くなる要因をあげています。
しかしこれはあくまでも比較的高くなる要因です。たとえ出産経験や授乳経験があっても、親族に乳がんの人がいなくても、大丈夫ということでは決してありません。
乳がんの危険性が高くなる要因
● 初潮年齢の低下(体格向上による)
● 未婚(30歳以上)
● 高齢出産(30歳以上、出産未経験の人を含む)
● 閉経年齢の上昇(55歳以上)
● 肥満(特に閉経後の肥満)
● 乳がんの家族歴(母・姉妹)
● 乳がんの既往歴(反対側の乳房のがん)
● 長期間のホルモン補充療法 |
<乳がんの症状>
最も多い症状はしこりです。しかしそれ以外にも様々な症状で発見されています。
乳がんはほとんど痛みが無いと言われますが、痛みがあるからといって乳がんを否定は出来ません。
以下に代表的な症状をあげています。
乳がんの代表的な症状
● しこり
● 乳頭からの異常分泌(赤かったり黒かったり)
● 皮膚のひきつれ、えくぼ、発赤、潰瘍、盛り上がり
● 乳頭の陥没、ひきつれ、びらん、かゆみ
● わきの下のしこり(リンパ節の腫大)
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<早期発見の重要性>
残念ながら、現在がんの予防法はありません。しかし乳がんは体の表面に近い部分に発生するため、自分でも見つけることができる数少ないがんのひとつです。
早期発見であればほとんどの人が治るので、決して恐れる病気ではありません。
またがんが小さければ、乳房を片方全部とることなく乳房を残した手術も可能になります。
だから早期発見・早期治療が大切なのです。
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